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05/06/2009

既知/未知

知っている歌を頭の中で歌う
知らない歌を想像する

いつも見慣れた景色を憶う
初めての場所で初めての光景に出会った時の事を憶う
まだ見ぬ、ある世界を想像する

知っている事、知らない事。
見た事のあるもの、見た事のないもの。
現実にあるもの、現実には存在しないもの

既知の記憶を回想することと、未知のものを想像する事は
個人の頭の中では等価になる可能性を持っている事に気づいた。
どちらも今、目の前に実体がある訳ではないという点において。
いや、そこに実体があったとしても。。?
DSC01513.JPG

旅というのは、その「既知と未知」の等価性(と言うのが適切なのかは分からないが)
に近い現象を、比較的分かりやすく経験する事のできる可能性を持っている。

問題は、日常に戻っても、その「旅」を続けられるかどうか。

知っている、と思っていたはずのものを、単に知っているということで片付けなければ、そこに可能性が残っている。


今回、台湾の高雄というところで行われたデザインフェスティバルの中の国際企画展でシンガポールに続いての出展の為に行って来たが、特に台北はパラレルワールドとでも呼んで良いくらいに
自分が普段過ごしている環境とどこか似ているようで、しかし自分の持ち合わせて来た習慣には似ても似つかないところもあり、それらが同居した旅であったのがとても印象に残った。

詳しい展示のレポートはまた近々書きたいと思います。