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09/08/2011

表参道の小さなスペース「ギャラリーニイク」

リフォームを手がけたスペースがもうすぐオープンします。
空間と、ギャラリー運営企画のディレクションの両方を行った
gift_らしい「場」の提案というカタチがようやく出来そうです。
まだ途中ですが。
きちんと完成したら今度はサボらずレポート載せるつもりです!
http://www.gallery219.com/

gift_lab newsにのせた、ギャラリーの説明、ワークショップなどの情報もあわせて是非。

 
02/01/2011

クスノキの前のお仕事 -その後-

だいぶ間が空いてしまいました。。

最近はほとんどtwitterをやっています(アカウントはgift_gtです、よろしければfollowを。)
そちらの方が肌に合い過ぎていて、blogというスケールで書く事すら出来ていない文章力の無さに
我ながらがっかりしています。
本来、このブログでは、gift_labというスペースを見ていただいている方には見えてこない、
別の面を紹介していけたら、というのが目的だったのですが。。
変にそこにこだわりすぎず、いろいろとアップしていこうと思います。

とはいっても、前回のクスノキの前のお仕事はどうなったか?ということを放っておくのも
なんなので、そちらのことについて先ずは書こうと思います。

文京楽器さんという、半世紀以上の歴史を持つ弦楽器専門店さんが既存店舗から2年半だけ移転して
営業する仮店舗、を手がけました。
場所は文京区本郷。
ストラディバリをはじめとする名器なども取り扱いながら、オリジナルの弦楽器も作っています。

そして、クスノキを振返るとあるのが、この物件でした。
 
樹齢600年の木のおかげでマイナスイオンが出ている気さえする、良い環境です。
(右の写真の奥にちらっとクスノキが見えます)
全面ガラスのシンプルな区画。オープンなだけに間仕切るのが難しいこの空間をどう活かすか。
仮店舗を通して、次期新店舗へ向けての明確なステップにしたい。
しかし、極力無駄な出費はさけたい。(当然ですね)
とはいえある程度バランスよく品の良さが伝わる空間にしたい。。

などいろいろと落し込むべきポイントを鑑みつつ。

結果、このようになりました。

ちょっと分かりにくいですが。左隅のエントランスから中に入り、入り口を振返ると、

こんな感じ。

実はこのハの字状の曲面、右側は既存の建築の躯体壁の形そのままに、塗装だけ施したものです。
それに合わせて左側の曲面の壁だけ新しく対称形に立てました。その裏側は真鍮で店名の入った
ショウウィンドウスペースになっています。(上の写真でハープが飾ってあるところです)

最初、この扉が端っこに一枚だけポツンという感じだったので、きちんと空間の一部として
無理なくダイナミックに見せようとした結果、この形になりました。

そしてそのまま左へ振返るとこうなります。

什器などは、既存のものを活かしつつ、補修したり、空間に合う施しをしました。

さらに奥へ進みます。

全面連続のウィンドウなので、仕切らずオープンさを保ったまま、そのウィンドウと壁との
距離の取り方だけで自然とエリアが変わるように意図しています。
手前の赤い壁面のエリアはアンティークを中心としたコーナー。(そしてこの'箱'の中は
試奏室になっています)

一番奥は、工房とウェイティングラウンジ。左の壁には工房の窓。外からも様子がうかがえます。

スタッフの方々はとても良い方達で、クスノキに負けじとこの場の心地よさを作っています。
お近くを通る際には、興味ありましたら是非立ち寄ってみてください。

文京楽器HP
http://www.bunkyo-gakki.com/

 
06/12/2010

クスノキの前で

樹齢600年を超えるクスノキ。

この木の向かいにある物件で、新しいお仕事をさせて頂く事になりました。

 
12/15/2009

I have love - Ciaopanic

だいぶ時間が経ってしまいましたが
GAS AS INTERFACEさんから声をかけていただき、Ciaopanic原宿店のエントランス空間を
ギャラリー化する、という設営を行いました。
I_HAVE LOVE.jpg

CiaopanicとGASBOOKのコラボにより、4人のアーティストによる商品が企画され
その陳列にあわせて各アーティストの作品展示を行うというもの。

正直いって、店舗内において商品よりも先に別のもの(アート作品)を全面的に見せるというのは、
(ウィンドウは別として)かなりのチャレンジングな事。
(その状況は実際に行って見てみると分かると思います)
今回はあえてそういう見せ方を行おう、ということに皆が方向性を合わせられたおかげで
この不思議な仮設ギャラリー空間が実現することが出来たのだと思う。
「やってみないと分からない」という事を「やってみる」という
非常にシンプルだがリスクが高く、容認しづらい状況を通すにはCiaopanicとGASの担当の方々の
影の努力があっての事。

後に、結構それなりに反響や効果はあったと聞き、ちょっと安心。

設営はスタート前日の閉店後から。

明けた日の夜に、展示のオープニングとしてパーティーが開かれた。
そのときの様子。

このキャンペーンは,12月25日まで行われています。
お時間のある方は是非のぞいてみてください。

 
08/05/2009

意図できないもの

(7月中旬に撮った写真なので、今どういう状態かは分かりませんが)
馬喰町界隈で歩いていて、目を奪われた。と思ったら、

ああこれも取り壊されてしまうのか。。
個人的にはとても魅力的だと思うのに。別の考え方は無いのだろうか。(勝手な話ですが)

ある時代を物語る建物に、同じく時代(?)を語るようなバラバラの看板が妙になじんでしまっていて、
相乗効果的に風情がでている。(実際何かの用事でこの建物を訪ねたら一瞬目が泳ぐとは思うが)

こういう在り様は意図してデザインされた物と真逆のベクトルから存在している。
時間がさらに深みを加えているのか。

一方で、とても新しくてモダンに出来た建築に、意図しない形で入ってしまったテナントによる
意図しないサインや色彩にがっかりする事がある。
でもそれは、本当は意図できないのではなく、もともと受入れる余地が無いだけ、とも思う。
(つづく)

 
03/12/2009

大阪重力

ちょっとした不思議な仕事の依頼をいただき、面白そうだけど中々難題。。と悩んでいた峠も
なんとか越え、やっと書いてもよいかもという気になれたので書きます。

大阪重力というトークセッションイベントの「背景」を製作しました。
いわく、「お笑いと食い倒れだけでない大阪の魅力を伝えるトークイベント」とのことで、
東京と大阪の2箇所で行われることになっています。(テツくんありがとう)

最初にもらったリクエストは、「吉本新喜劇の書割り、みたいなイメージで」ということこと始まりました。
書割りとは、舞台のセットで使われる背景画の大道具のこと。木製の枠に紙や布を張り、
建物や風景などを描いて貼付ける。書いたものがいくつかに割れるところから、「書き割り」
というのだそうです。

そこまではなんとなく分かる。とはいえ吉本新喜劇も見たこともないので、いろいろ調べてみると
確かに書き割りのお手本かのように、定規でかいたようなキッチリした構成に、変に書込み過ぎない
ベタな着彩が特徴的で、ほとんど立体感を持たない、ある意味「スーパーフラット」な世界。
しかしその背景の前で繰り広げられるのが、超ユニークなパワーをもった吉本の役者たちによる
ドタバタなコメディであることで、フラットさが対称的にはたらき、より人間味の豊かさ、深みを浮かび上がらせることになるのだと思う。(この辺りは想像の域です)
というか、これが舞台における芝居の世界の基本設定なのかもしれない。

話は戻って、では何の書割りにするか?ということで、アツい語らいが繰り広げられる(予定)の舞台の想定としては「純喫茶」の雰囲気なんかが良いのでは、ということに。

純喫茶、それなら自分の記憶の中にもあるし、掴めそうだ。
紆余曲折あってなんとか形にしましたが、設置場所の都合や、様々な条件のもと、
少ないパネル数で見せねばならず、これが難しかった。。

最初に純喫茶の空間イメージを写真で共有した後、その要素をかなりベタな「吉本風?書き割り」のタッチでやってみたときに、ちょっと物足りない感じがした。イメージとは違うものになりつつあり、若干方向が見えなくなってきたので現状を見せつつ、再度確認。。

何度かのやり取りの後、結局、ベタなタッチは良いが、最初の純喫茶の共有イメージも良かったので、そういう雑多な感じを出すためには静態した正面のアングルにこだわらなくてもよいのでは、という事になった。

次の日が入稿というタイミングだったのですが、自分でもこれで良いのだろうか?という感じがあったことに対し、客観的に言われて納得できたことで、覚悟を決めて1からつくり直すことにした。

という訳で、ちょっと前までできたモノを載せていたのですが、
やはりその絵だけ見せても意味が無いので、勝手ながら割愛させて頂く事にしました。すいません。
(イベントが終わったらまた気が変わるかもしれません。)

なにしろ、トークが行われる背景にあることで初めて機能するものなので。

実際のものは、よろしければ是非superdeluxeにて。(17日、火曜日ですが。。)
無料ですが、予約必要みたいです。

 
02/12/2009

NOW IDeA by UTRECHT - ceiling

昨日の続きです。


天井の墨だし。
意匠になり、かつ展示をするときに機能する木の格子をつくります。
水糸によるラインが見えてきました。
作業をしているのは、bibarikiアキオくん率いるインターン(!)です。
最初は手間取っていましたが、すぐにコツを掴んだ様です。
bibarikiは、主にアート展示の設営を中心にいろいろなギャラリー、アーティスト等と
つながりながら活動を展開している、とてもユニークな成り立ち・動き方をしているチームです。

 
02/11/2009

NOW IDeA by UTRECHT

表参道にあるユトレヒトの新しいスペースNOW IDeAの、
奥にあるギャラリーの改装に関わっています。

これはいままで使用していた時の写真。

bibarikiのアキオくんから声をかけてもらい、意匠面でのディレクションをしています。
おもに、床と天井と、入り口を少し変えます。
今日は現場にて壁、天井の塗装と、床の長尺シートの撤去。

明日また続きを書きます。